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新 忙しすぎるあなたへ(脱力系)

だらだらと思いついたまま書き留めていく日記です(^。^;) 肩の力を抜いて読んでください

第6回目です・・・

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第5回目

サザエさんが好きな方

ホラーが苦手な方にはお勧めできません><





タラちゃんが交通事故で亡くなり、一年が経っていた。

今だに姉さんはショックから立ち直れないでいる。

だけど傍から見れば以前となんら変わりのない元気な姉に見えるだろう。

それは、姉さんの中では全てが以前のままだからだ。

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部屋中に散乱する白い綿。
縫いぐるみにぎゅうぎゅうに詰められていたそれを全て引きずり出したようだ。

抜け殻のようになった布を抱きしめた姉さんが虚ろな目でこちらを眺めていた。


サザエ「……」

なにやら懸命に口を動かす姉さんに、始めは何かを話しているのかと思ったけれど、違ったようだ。

中身の抜けた縫いぐるみを持ったのとは逆の手を口許に運ぶ、
その手には綿が一掴み握られていた。

姉さんはそれを食べていたのだ。

サザエ「……」

僕は状況を理解するのに少し時間がかかった。
その間にも姉さんは何度か手を動かし、口いっぱいに綿を詰め込む。

サザエ「うっうううぐっ」
カツオ「姉さん!」

姉さんの苦しそうな声に僕はようやく動くことが出来た。

カツオ「何やってるんだよ……!」

僕は姉さんの口に手を突っ込むと、中の物を掻き出そうとした。

カツオ「なんでこんな……窒息しちゃうよ!!」

姉さんは綿を次々に飲み込んでいたようで、僕はそれを吐かせなくては、と
片方の手で背中を叩き、もう片方の手の指を喉の奥へと押し込んだ。

サザエ「うあえっえおぉ」

カツオ「痛いっ!!」

姉さんは苦しかったのか、僕の指の付け根を強く噛んだ。
僕は痛さに指を引いたけど、噛み付く力が強すぎて抜けない。

サザエ「ふうぅうう、ふうぅううぅ」

姉さんは荒い呼吸を繰り返している。
僕は空いている方の手でその背中をさすった。
噛み付かれた手は姉さんの口の中で血を流しているようで、指を伝い赤いものが見える。

フネ「サザエッ!?な、な、なんだいこれは……」

ワカメが呼んだのだろう、母さんが部屋に入ってきた。
一瞬動揺したようだが、気丈な彼女はすぐに状況を把握し、僕らの側に座る。

フネ「サザエ、サザエわかるかい?ほら、カツオの手を離しておやり」

サザエ「うぅう……」

母さんの言葉が届いたのか、一瞬顎の力が弱まった。
その隙に僕は手を抜いた。

かみ砕かれ無かったのは幸いだけど、指の根本には引き裂かれたような傷がついていた。
鋭利な刃物でつけられた傷よりも、そうでない物で切られた方が酷い怪我になるという。
この傷はしばらく残りそうだ。

フネ「ほらゆっくり口の中のものを出しなさい、苦しいでしょう」

サザエ「うあぉお」

姉さんは母さんに背中をさすられながら、口の中の綿を吐き出していく。

僕の血で染まった綿は、まるで真っ赤な髪の毛のようにみえた。

サザエ「あぁあっ……たらちゃ……が」

フネ「サザエ、これはタラちゃんじゃないんだよ……」

サザエ「ううぅうああぁあ」

姉さんは母さんの膝に顔を埋めるようにして泣いていた。

続く・・・

テーマ:ひとりごと - ジャンル:日記

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