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新 忙しすぎるあなたへ(脱力系)

だらだらと思いついたまま書き留めていく日記です(^。^;) 肩の力を抜いて読んでください

第5回目です・・・

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第4回目


サザエさんが好きな方

ホラーが苦手な方にはお勧めできません><





タラちゃんが交通事故で亡くなり、一年が経っていた。

今だに姉さんはショックから立ち直れないでいる。

だけど傍から見れば以前となんら変わりのない元気な姉に見えるだろう。

それは、姉さんの中では全てが以前のままだからだ。

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サザエ「痛いところ全部……とってあげるからね」

プチプチと何かを引き契るような音が聞こえてきた。
とってあげる、とはいったいなんのことだろう。
縫いぐるみを我が子と思い込んでいるはずの姉さんが、いったいなにをしているのか。

僕の頭の中で警報がなる、早くこの場を離れろ、と。
さもなくば見てはいけないものを見てしまうぞ、と。だけど僕はその場から動けなかった。

サザエ「ほら……これが悪いのよ」

サザエ「悪い物を詰められて……痛かったでしょう?」

サザエ「可愛いタラちゃんに針を刺して……こんなことを……」

サザエ「可哀相に……可哀相に……うっうぅ……」

見られていたのだ。
ワカメが縫いぐるみを直していたところも全部。

僕の背中に、凍り付いてしまったのかのような嫌な感覚が広がった。

サザエ「うっううぅう……」

部屋の中からは姉さんの嗚咽の混じった声が聞こえてくる。
僕は相変わらず一歩も動けないままに、部屋の襖を凝視していた。

その時、不意に肩を叩かれ僕はヒッと情けない、声にもならないような短い悲鳴を漏らした。

ワカメ「お兄ちゃん?何やってるのよ、こんなところで」

カツオ「ワ、ワ、ワカメ……」

いつもの調子で話し掛けてくるワカメに、僕は震える声でようやく答えた。
頭の中では姉さんに気づかれてしまったのではないかということでいっぱいで、
一秒でも早くこの場から立ち去りたかった。

ワカメ「母さんにこれを姉さんの部屋にって頼まれたのよ」

ワカメの手の中には水とお粥の乗った盆があった。
母さんが、姉さんに縫いぐるみに食べさせるように、と作ったものだろう。

ワカメ「そこ、開けてお兄ちゃん」

カツオ「……」

僕は瞬時に返事を返すことが出来なかった。
ワカメはまだ知らない、姉さんがさっき僕らの部屋を覗いていたということを。
この部屋の中で起きているであろう事を。

開けてはいけない、そんな予感が頭に渦巻く。
だけどいつの間にか止まっていた姉さんの嗚咽に、先程の声の現実感が薄らいでいた。

中にいるのは僕の姉さんだ、それは紛れも無い真実。
姉さんの部屋の襖を開けることにどんな危険があるものか。

僕は、静かに襖を横に引いた。

ワカメ「姉さーん!こ、……」

一歩先に部屋へ踏み出したワカメ、その足が止まった。

カツオ「ワカメ?」

僕は固まってしまった妹を押しのけるように姉さんの部屋を覗きこむ。

カツオ「姉さん……?」

ワカメ「いやあぁあああ!」

ワカメは悲鳴を上げると手に持っていた盆をひっくり返しながら、その場から走り去った。
僕は何も反応することが出来ずに、姉さんの事をただ眺めていた。

続く・・・
テーマ:ひとりごと - ジャンル:日記

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